03 Architecture建築

Spirup Garden OHZU新築工事

基本情報

所在地 :広島県広島市南区大州
工法 :S造一部RC造
延床面積 :8,277.63㎡
階数 :4階建

建設の力で、地域に新しい循環を

広島市南区大州の「この地で育った社用地を、周辺の人々の役に立つ場所にしたい」という思いからこのプロジェクトは始まりました。「食」「学び」「循環」をテーマに掲げ、工場が多い街に、人と人、自然と暮らしが豊かに巡る「暮らしを耕し、未来へつなぐ大州の循環拠点」を創出するという、地域への強い想いを具現化する挑戦です。

市街地で直面した、安全確保と地盤の課題

現場は交通量の多い幹線道路に面した狭小地であり、非常に厳しい条件でした。搬入出の際、公共交通機関の利用者や小・中学生の通学路と干渉するため、安全管理には細心の注意を払いました。
さらに、基礎工事では掘削面が軟弱地盤と判明しました。配管ピットが多い基礎形式で、構造が異なる複数棟を同時施工するタイトな工程の中、品質確保が大きな課題になりました。

市街地で直面した、安全確保と地盤の課題
確かな技術と計画で課題を乗り越える

確かな技術と計画で課題を乗り越える

地盤の課題に対し、私たちはウェルポイント工法を適用し、地下水位を下げて安定した施工環境を確立しました。また、狭い敷地を効率的に使うため、基礎工事は4工区に分割し、作業効率向上を目的に最終工区の掘削時期を計画的に後ろへずらしました。これにより、揚重機の配置スペースを確保でき、先行工区(掘削完了工区)への円滑な揚重が可能となり、全体工程の遅延防止に寄与しました。
若手社員が工程管理を主導し、関係者との綿密な調整を重ねた結果、複雑な工事の同時進行と、期日内の完了検査を達成することができました。

現場で得た実務経験と対応力

現場では、建物の複雑な形状に対応するため、仮設計画や納まりの調整に多くの時間を費やしました。特に、国内では施工実績がない中国製受水槽の設置と接続は、情報が乏しい中で現地条件に合わせた設計・施工を要する難工事となりました。
本プロジェクトで得られた知見は、市街地施工の動線計画や躯体工事の効率化において有益なものとなり、実務者として非常に価値のある経験となりました。

現場で得た実務経験と対応力
地域交流の場としての貢献

地域交流の場としての貢献

かつて工場が多かったエリアは、人々が集まり賑わうカラフルな施設へと生まれ変わりました。定期的にマルシェやイベントが開催されるようになり、地域住民の新しい交流が生まれています。シェアキッチンやシェアガーデンといったスペースも整備され、地域活動の場として活用が広がっています。