いまいひと物語
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J伯木君、今井産業の従業員は皆宣かでなくてはならない。そのバロメーターは桜江町内に於いて役場の職員、農協の職員等と比較して年収に於いて決して負けてはいけないんだ。その為には皆でカを合わせて頑張らねばならないHと。私は故会長の経営の本質をそこにみいだしています。そしてそれはそのまま現社長の基本理念として受け継がれていると思います。年商100億企業のトップ経営者がっつましく仮住まいの本社屋の二階に夫妻で生活しながら陣頭指揮を取る姿勢には全従業員共敬意の念を抱くとも異論を唱える者はいないと思います。子供の教育を始めとして今井産業の従業員がその住宅事業本部研修旅行(平成8年11月)池山崎に於いてより充実した役割を果たせるだけの豊かさを求めて企業は適性利潤を本めればならない訳です。ω企業の地域社会における責任今井産業がこの桜江町にリ於いて江川の水に育てられて却有余年、果たした役割は莫えなものだと思います。池場産業として発足した木材製材業の終戦後の国土再建に寄与した功墳、災害渡田に尽力した建設関連事業の功墳、又それにも増して過疎地域における雇用の場の確保、企業としての納税義務の責任等、MmX叩にその役割を来たしてきているのです。私達の生まれ育ったこの地にけ於いてこの池山崎の為に役、立つ企業でありたいと同時に地域住民の誰からもかわいがられる企業でなくてはならないと忠います。特に我々の建設事業・は公共事業を中心とした事業であり、そのほ山%を占めています。その公共事業は住民の貴重な税金で賄われているものであり、創造されたものは道であり、河であり、学校、庁令であり、これらは全て池域住氏の皆さんが利用されるものなのです。従って事業に携わる者はより謙虚に姿勢を正し、より愛されながらの事生未でなくてはならないと思います。自動車の運転ひとつにしても謙虚に対応し横暴一両慢の非難を受けてはいけないのです。私は何時も郡内や石見地域を自動車で走る時一人悦に入って自分なりのロマンに浸っています。長く連なる国道、県道、市町村道に至るまで自分で造った道、自分で舗装した道への思いに誇りをかみしめながら行く先に見る各地の学校や庁舎、病院、公民館への忠慕を募らせて一人ロマンの境地へ思いを巡らせています。しかしそれらの全ての原点もやはり山地域社会に於いて企業がその責任を来たし、かわいがられて発展してゆく為に適性な利潤を求めてゆかねばならないと忠います。以上建設業の四原則について私なりの考えを記してみましたが、各論にけ於いてい瓜り立つそれぞれの原則を企業としてふまえた場合そこには相反する論理の矛盾にも気が付く筈です。例えば立派な仕事をすることによって生じてくるだろう適性利潤(予算)との関連、工期厳守のあまり生、ずる工事のでき、ばえや安全管理への手抜き又工期延滞による予算オ|ハ|手三巴四巴の矛盾も生じてくると忠います。しかし私はそのことすなわちこの建設業の四原則を調和よく推進してゆくことこそ企業の命題であり、役割であり、目的であると考えます。全従業員が一致団結してこの命題に取り組み、具のH幸一椅Hを求めて限りない企業の歩みを続けたいと思います。105-飛雌編I1985年~1998年

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