いまいひと物語
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ここに、皆様方から賜りました多年のご厚情を今一度深くお礼を申し上げますとともに、今後とも私自身、常日頃より「成長の要因」は「没落の要因」にもなりうると肝に銘じておりますが、創業者今井庄之助をはじめその時代に生きた諸先輩方が、その時代、時代に起きた事故、災害、危機にもめげず、苦汁の選択をしながらも、汗を流し、油にまみれ、時には泣き、苦しみ、つらい苦労をのりこえてここまでくる乙とができたのは、ただひたすら「事業を通じて地域社会の発展に貢献したい」「社員全員で幸せになろう」という一つの信念、心意気、そして前向きな努力と勇気ある行動のみだったと思います。現在の日本の社会構造は大きな変革期を迎え、政治、経済のみならず、社会全体が官民一体となって苦境を打開する対策を模索しております。当社もこの激しい変革期をどう乗り切って行くかが大きな課題であります。しかし、ここに当社の歩んできた歴史、そして先人のそのとき下した教訓を思い起こし、また、それらを心の糧として、幻世紀に向かって新しい進路を切り開く勇気を支える一助にしたいと思っております。「事業を通じて地域社会の発展に貢献する」という企業理念は経営の原点であり、乙れからの社会的要請に応える総合建設企業として、広く社会、地域経済の発展に貢献し、更なる幸せを社員とともに追い求めて行きたいと考えております。そして、これからもその歩みは永遠に続いて行くものと確信ιております。この小冊子「いまいひと物語」を紐解いて、ただ単に、過去の業績を振り返るのではなく、さらに深く現状を見つめ、新しい時代に向けて新たな飛躍向上のための足掛かりにしたいと考えております。そして、この叩年が本当に数多くの人々の汗と苦労の上に築かれてきたことを改めて思い起こし、これからの新しい時代への決意を固めたいと思っております。相変わりませずご指導、ご鞭捷のほど心からお願いを申し上げ、刊行のごあいさつとさせていただきます。

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