いまいひと物語
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災いを転じる力を持った一一人。一一____.人は不屈の現状回復のエネルギーを、ー一一一一一』‘人は新たな事業ヘ進出する勇気を。今井の男たちが、ただ一度弱音を吐いたことがある。それは、昭和灯年の江の川大水害の時。あまりの惨状に、呆然自失の状態であった。しかし、それはほんの一刻で、今井圧之助会長は被災現場ですぐ復興の手筈を考え、今井久祥社長(当時)は新たな事業進出の決意を固めた。無惨な姿の桜江町川戸地区。今井産業の社員はあと片づけに奔走。激動編||間利33年~l昭和47年,50倒壊した桜江大橋の一部。洪水の激しさを思い知らされる。手前が川戸側。そのとき、自らを励まし、社員を励ました今井庄之助会長。昭和灯年7月、豪雨が広く山地を襲い続けH中国太郎Hと異名をもち、広島県から島根県の山間部に支流をいくつも持つ江の川は未曽有の水を抱えることになった。桜江町でも「水位がMmも上がって:・」(湯読元桜江町長の話)、家は冠水し、流れに勢いが出てくると、やがてそれらのほとんどすべてを押し流していった。川の土手際にあった今井産業はたまったもの

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