いまいひと物語
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厳しさと家族的雰囲気が両立していたな。業務の奥行きを叩き込みながら、また、社員を居心地よく成長させる会社だ。今井産業株式会社専務取締役住宅事業本部長坂本重定朝8時叩分、江津発の列車の8人。。‘ 、<:! 当時の製材工場。人も車も活気にあふれでいた。この絵は当社の山崎孝利取締役施工本部長が、記憶をたどりながら描いたものである。(以後のページも同様に山崎本部長が描いたもの)ζ:〉。、雲の上の人。遠くから見ると、座席で真正面を向いて座っておられる。きりりとした姿勢で、口真一文字。日常の業務でもそうですが、笑顔などめったに見せたことがありませんでした。真面目で仕事一筋の人。この速かった人のことを、いま私は一番身近に感じている。人生は不思議なものですね。今井産業の歳月をみつめ続けた三江線・川戸駅。厳しさにあふれでいた山の仕事の世界。最初に配属されたのは、製材所の仕事。駆出しの丁稚ですから、まあ木材運びからはじめたのですが、庄之助会長は私のさんどこに目存うけたのか、あるときから山りんり・うぽ〈林立木の買い付けの仕事を命じましてね。百万単位の札束を持って、山を歩くわけです。当時の百万、二百万といえば、いまの幾らでしょうか、とにかくすごいお金ですよ。山では、立木を見る、測る、伐る、試練編ll昭和13年~l昭和32年・34

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